Interview

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デザイナー視点、weaveというプロダクト。

今回取材に伺ったのは、兵庫県芦屋市にある江戸時代から続く古民家を再生した、ご自宅兼アトリエの「Atelier Yo」。 光と風が心地よく通り抜けるこの場所で、weaveのアルバム表紙デザインを手掛けたデザイナー・クリエイティブディレクターの岩花りささんにお話を伺いました。


Q1. まずはご自身のお仕事や、普段の暮らしについて教えてください。

普段は築250年の古民家をお借りして「Atelier Yo」という場所を運営しています。人やモノが集まるコミュニティスペースのような形で場を開きながら、他社様のブランドのクリエイティブディレクションやデザインのお仕事をさせていただいています。私生活では子ども3人を含む5人家族で暮らしています。

Q2. 今回のプロジェクトに関わられたきっかけや、デザインを落とし込む際のコンセプトについて教えていただけますか?

もともと「日本でも本格的なアートブックを作れるアプリをつくりたい」というお話を聞いたのがきっかけです。私自身、昔からアートブックが大好きで、ずっと手元に集めてきたこともあってすごく共感しました。

デザインの仕事を始めて20年近くになりますが、40歳前になった今でも「手元に置いておきたい」「空間に飾りたい」と思えるものって、どこまでも削ぎ落とされたシンプルなものだったり、普遍的なタイポグラフィだったりするんですよね。

自分が好むスタイルでもありますが、何十年経っても色褪せず変わらないデザイン。そして、主役である写真そのものの空気感を邪魔しない、ちょっと「風通しのいいデザイン」を意識して仕上げました。

Q3. 実際に完成した実物を手に取られて、どのような印象を受けましたか?

本当に素晴らしくて、少し感動してしまいました。デジタルとの違いについても何度も細かくやり取りを重ねていたので、「こんなに綺麗に箔を表現できるんだ」と純粋に嬉しかったですね。

アナログならではの温度感や情緒を残しつつ、印刷がすごく鮮明に出ていて。製本会社さんを教えてほしいくらいです(笑)。どこで刷られているのか知りたくなるほど、本当に素敵な仕上がりですね。ウェディングなどの節目の写真を残される方にも、絶対に喜んでいただけるクオリティだと思います。

Q4. 「写真を本というカタチにして残すこと」の価値について、どう感じていらっしゃいますか?

実家に行くと、昔ながらの大きなアルバムがありましたよね。フィルムをめくって写真を貼っていくタイプのあれを見るのがすごく好きだったんです。でも、今の時代って写真を振り返る機会自体が少なくなっていますし、残したい気持ちはあってもなかなか続けられないことも多いですよね。でも、こうして一冊の本として目の前にあると、「やっぱり絶対に残すべきだな」と実感します。

長女が生まれた頃は毎月アルバムを作っていて、1年くらいは続いていました。ただ、当時のものはリビングに飾るというよりは、どうしても棚の奥に仕舞い込んでしまうような質感が多くて。いつでも手の届く場所に置いておける佇まいであることはすごく大切ですし、自分の思い出がまるで一冊の本になったような、特別な高揚感があるなと感じます。

Q5. アプリの使い心地や、これからどのような方に届いてほしいか教えてください。

最初にお話をいただいたときは、「ウェディングや特定のブランドさんだけに限定するのはもったいないな」と思っていたんです。ただ、完成したアプリの画面を見せていただいたときに、思考を邪魔しないくらい無駄が削ぎ落とされていて驚きました。あそこまでシンプルに作れるなら、「センスに自信がない」とか「機械の操作が苦手」と感じている方にこそ取り入れてみてほしいなと思います。

デザイン会社やブランドであれば、デザイナーがいたり色々な知識があったりすると思うのですが、そうではない一般の方々にこそ、この手軽さと質感が広く伝わっていくといいなと思っています。ここまでの体験に落とし込んでいるのは、素晴らしい企業努力だなと感じます(笑)。


( CREDIT )

Interviewer : Risa Iwahana

Location : atelier Yo(@atelier_yo)

Photo and Video Edit  : Misaki Tsujita